« 2008年10月 | トップページ | 2008年12月 »

2008年11月28日 (金)

古い文庫本から

古本を整理していたら出てきた一冊の文庫本。カバーの印刷は色落ちしていて傷だらけだけど、何となく読み直してみたら、意外と面白い。いや、面白いと言うか懐かしいようなそれでいて新しい発見があると言うか、こんな感じで何十年も前に読んだ本を読むと、新しい発見があることが最近多いかもしれない。
音楽でも、子どもの頃にはやっていた流行歌が「アラフォー」とかいって、復刻されている。仕事中に聞いてみたりすると、「あぁ、こういう歌だったんだ〜」と、この歳になってやっと詩の解釈が出来たりする。小椋桂なんか当時中学生のお子様が聞いたって殆ど理解できていなかったんだな〜と思う。それでも、それなりに楽しめていたのだから、それはそれで素敵なことなのだけど、歳をとるのもまんざら悪いことではないようだ。
で、文庫本の奥付けを観ると、昭和60年6月10日初版とあるのでこの本は23年前ということになるかな。この作家の原作が何本か映画にもなったし、音楽だと大滝詠一、イラストだと鈴木英人なんかがやたら流行っていて、プールサイドでのんびり読書みたいのが、おしゃれだとおもっていたんだよな〜。
そんな本の中のお気に入りの部分をちょっと紹介します。

 その当時の彼女にとって、直属の上司であったスウェーデン人の男性と一緒に夜かなり遅くまで仕事をしたときのことだ。
 複雑な仕事がやっと終わり、今日はここまでにしておこうということになって、いつものようにそのスウェーデン人の男性は、オフィスにおいてあるコニャックを、一杯飲みたくなった。
 だから、彼女に、コニャックをグラスに注いで持ってきてくれるように、頼んだ。
 化粧室で手早く髪のスタイルをなおした彼女は、シャツもとりかえた。髪にあわせて、仕事をおえた夜の時間にふさわしいシャツを着たのだ。
 そして、ふたつのグラスに氷をいくつか入れ、そのうえにコニャックを注ぎ、彼のところに持っていった。コニャックはいつもように彼の気持ちをなごませた。
 そのコニャック以上に彼をほっとさせたのは、雰囲気を一変させた彼女の髪とシャツだった。

「彼女から学んだこと」片岡義男 角川文庫 から抜粋

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年11月23日 (日)

猫も杓子もフェルメール

ボージョレーもそうだけど、夏アタリからやたらとやっている「フェルメール」特集。いや、そういえば何年か前も映画がらみでよく特番やっていたっけ。それまでは、それほど有名な画家ではなかったと思うのだけど、いまじゃその辺のおばちゃんだって知っていることになっているから、テレビの力は恐ろしい。ぶひはレンブラントは好きだけど、それに比べると迫力が無いというか、よくいえば庶民派な感じなフェルメールは、わざわざ観に行くつもりはなかったのだけど、嫁さんに強制的に同伴させられて金曜にいってきました。
安く観ようと寄ったチケット屋のあるアメ横あたりには、のぼりやポスターなど貼りまくられているし、チケットは売り切れているのでいやな予感がしたけど、案の定、東京都美術館で定価(一般1,600円)でチケットを買って通路で約30分待ち。まわりは、おばちゃんが8割と、ぶひのように同伴させられたおじさんが1割5分。しかしなんで、こう日本の美術館は混むのかね〜。フェルメールなんてもともと作品数が少ないから、デルフト派と呼ばれるその他の画家の作品が半分以上だし…、と文句をいってみたけど、それなりに結構楽しめた。
空いている美術館なら、そばで観たり、ずっと引いてみたりと出来るのに、それができないと楽しみは半減だけどね。やっぱり絵画鑑賞は常設展示されているとこに行かないとダメなのかな。それでも、チケット屋で安く手に入れてそのあと行った「線の巨匠たち」(芸大美術館)は、パラパラとしか人がいなくて、レンブラントやルーベンスの素描がゆっくり観れた。どうせいくなら気に入った絵の前でのんびりと好きなだけ、観ていられるこっちの展覧会の方がぶひはお薦めです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年11月21日 (金)

飲むサロンパス

先日のドクターペッパーで懲りたはずなのに、同じ店でルートビア(A&W)を発見。嫁さんの買い物かごに、忍ばせることに成功し購入してもらい、冷蔵庫で良〜く冷やして飲んじゃいました。いや〜アメリカ人はチャレンジャーだよね、そういえばうちの死んだばぁ〜さんも實母散っていう死ぬ程臭い(もちろんそれで死んだ訳じゃないけど)漢方茶を飲んでいたけど、薬と思えばクサくて苦いのも我慢できるのだろうけど、わざわざこんなの飲まなくてもね〜。でも、コーラだって最初飲んだ時は強烈だったのがいつのまにやら癖になるほど好きになるのだから、このぐらい個性があった方が永年愛せるのかしら…。
飲み物と言えば、ボージョレーヌーボーの季節だけど、ぶひ家ではここ数年買っていません。だって「まずいんだも〜ん」。あんなもん、高いお金出して買うのは日本人くらいらしいよ、まじで。もともと、ボージョレーってテーブルワインがメインのそれほど高級じゃないワインの産地だし、フランスなら500円もしない新酒を航空便が上乗せされたといえ3000円近くも出して飲むのは、マスコミなどに踊らされすぎだよね。それぐらいだせば、結構美味しい熟成ワインが買えるのでそっちのほうがおすすめですね。
で、ルートビアなんだけど、進化する前のドクターペッパーってかんじかな。最近のコーラが人間だとドクターペッパーは北京原人で、ルートビアはチンパンジーってとこでしょうか。一説では、飲むサロンパスなんていわれているというらしいけど、飲んで肩こりが治るということは無いみたいです。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2008年11月10日 (月)

夢見る年頃

トム・ハンクスも、しばらく見ないうちに歳をとったな〜と思ったのは、「チャーリー・ウィルソンズ・ウォー」を観たからなんだけど、期待していたインディジョーンズの新作がそれほどでもなかったのに対して、これは意外と良かった。嫁さんは、映画館まで観に行った「相棒」もなんだかテレビと変らなかったし、話題作に傑作無しは映画の常識になってしまったようですね。結構深夜放送でやっている映画なんかにすごくいいやつがあったりするんだよね。全然話題にならなかった邦画にぶひ的には名作があったりすることが多いです。

まあ人が作ったものには、勝手に言いたいことがいえるけど、じゃお前作れよと言われても、とても人にみせるようなものができないのは、当たり前だけどね。でも、最近何故か良く夢を見るんだけど、夢って結構奇抜な展開で短編映画としては、結構面白いかもしれないよね。フロイトとかによれば、ある意味自分の欲望みたいな物が映像化されているらしいから、見ている本人にはピンポイントで興味のあるものが見れているはずだよね。

このあいだぶひが見た夢は、みんながパーティに行ってしまうんだけど、ぶひは行きたくなくて留守番しているんだよね。それも、自分のうちではなく和風の一軒家で。こんなときは、泥棒が来たりしてなんて思っていると、カギをかけてある玄関がガタッと音がしてあいて、変なおじさんが立っている。誰だと聞くと、そいつは警察手帳を出すんだけどあきらかに偽物なのね。それで、ぶひは外に出てどろぼ〜、どろぼ〜と叫ぶんだけど、みんな無視なんだよね。まわりに、ガードマンみたいなひとがたくさんいるのに、みんなパーティに行こうとしていて、タクシーを止めるのに夢中なんだよね。そのうち、どろぼーと乱闘になり…とここで、目が覚めてしまい the endになったんだけど、う〜んこの夢は何を暗示しているんでしょうね。ただ、「相棒」とか刑事物のドラマばかり見ているせいで、フラッシュバックしているだけなのかな。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年11月 8日 (土)

ドクターペッパー ダイエット

スーパーでドクターペッパーのダイエットを見つけたので、買って飲んでみたが不味い。コーラのダイエット版は結構飲めるのに、輸入ものだからかもしれないが、なんだか物足りない気がする。そういえば、日本で売っているコカコーラ製のドクターペッパーは、昔に比べるとパンチが無くなったように思うのはぶひだけだろうか。7UPと一緒に売っていた頃は、もっと怪しげな味だったのにな〜。

若い頃は、ガブガブと飲んでいたコーラも最近ではコップ一杯で充分。そういえば、糖尿病などで起こる低血糖時には、コーラのような炭酸飲料がはやく糖分を吸収できていいらしい。炭酸があるうちは解りにくいが、コーラは砂糖シロップのようなものだということは、スペアリブのコーラ煮とか作ってみるとよくわかる。骨が溶けるなんて都市伝説があったコーラだけど、いまではビタミンが添加されたやつがあったりして、あまり優等生になってしまうのも悲しい。

ホームのヒューケットも改装中でアーケードゲームのみ営業ということもあって、WCCFもガラガラなことが多い。そういうぶひも、もう半月以上プレーしていないので、禁断症状がでることなく中毒からは抜け出したようだ。なんでも、離れてみてみると今まで見えなかったことも見えてきたりするものだが、06-07バージョンはユーザーのニーズとメーカーの意図があまりにも違いすぎたのが低迷の理由だろうと思う、かといって07-08のロケテのように05-06のヘビーユーザーの言いなりになるのも、どうだろうと思うが…。まあ、今となっては部外者のぶひが何を言ってもしょうがないけどね。

すっかり更新をサボっているこのブログも、アクセスを見ると見てくれている方がいるようで申し訳ない。これからも、たぶんしばらくはWCCFのことは、書くことが無い状態が続くと思う。そのかわり、仕事や食い物の話を書いていくつもりなので、それでもよければこれからもおつきあいください。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

« 2008年10月 | トップページ | 2008年12月 »